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駒を打つ、未来を待つ

〜椎茸の原木栽培ワークショップ@加古川朝市〜

静かに、木の幹に「命」を打ち込む時間。
それは、どこか祈りのようで、少しだけ未来に期待を託すような、不思議な体験です。

兵庫県産のクヌギの原木に、種駒(椎茸菌)をトンカチでコンコン。
誰にでもできるシンプルな作業なのに、やってみるとなんだか夢中になってしまう——
それが“駒打ち”の魅力です。

打ち込んだ種駒(椎茸菌)は、数ヶ月から1年ほど木の中でじっくり育ち、やがてムクムクと椎茸を実らせます。
「育てる楽しみ」はもちろん、「育つのを待つ楽しみ」がこの体験の醍醐味。

駒打ち後は、

  • 日陰で風通しの良い場所に寝かせて保管(「仮伏せ」)

  • 1〜1.5年後に本格的な発生が始まります(「本伏せ」後)

木陰に原木を立てかけたり、ベランダの片隅に置いたり。
毎日そっとのぞいて、雨あがりに小さな芽を見つけたときの感動は、
ちょっとした“収穫祭”のようです。


【こんな方におすすめ】

・食育に関心のあるご家族
・家庭菜園が好きな方
・自然とふれあいたい方
・無心になれる時間を持ちたい方

「買う」だけの暮らしから、「育てる」あるいは「待つ」楽しみへ。
菌と木と人がつくる、ゆたかな循環の第一歩を、ぜひ体験してみてください。

そういえば…
椎茸って、木に生えるけれど「木が主役」ではありません。
木と菌の“ほどよい距離感”の中から、あの芳しい味と香りが生まれてくるんです。

まるで人間関係のようで、ちょっと面白いですよね。

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